援助の現場で起きる「どうしたらいい?」を、TAの視点から考えてみます。

〇「何とかしてあげたい」と思った瞬間、援助が変わることがある

カウンセラーの方から、こんな相談がありました。
「クライエントの話を聴いていて、問題の核が見つかったと思った瞬間に、
『何とかしてあげたい』という気持ちになったのです。
でも、その後、どう関わればよいかわからなくなってしまいました。」

そこで尋ねました。
「そのとき、ご自身はどの自我状態でしたか?」

その方は、しばらく考えておっしゃいました。
「最初はAで話を聴いていました。その間は、うまくいっていたように思います。
でも、問題の核が見つかったと思った瞬間に、私は-NPになりました。」

すると、
クライエントはACになったように見えた。
そして関係がうまくいかなくなり、自分自身も苦しくなっていった。

そこで、カウンセラーの方は気づかれました。
「私は、問題を見つけた瞬間に、救ってあげようとしていたのですね。」
「問題の核を見つけても、すぐに何とかしてあげようとせず、Aで関わり続けることが大切なのですね。」

さらに、
「自分のCPからACへ、自分自身を責める内部対話をしていることにも気づきました。」
と話されました。


◎TAをこう使う
援助職は、相手を理解しようとします。
でも、ときには、
援助している自分自身に何が起きているのか
を見ることが必要です。

「何とかしてあげたい」
その思いは、とても大切です。

しかし、その瞬間、
自分の自我状態が変わることで、相手との関係も変わることがあります。

TAには、
援助者自身の関わり方を振り返るための手がかり
があります。

まず見るのは、相手だけではありません。
「今、自分はどこから関わっているのだろう?」
そこから援助が変わり始めることがあります。

TAを知ると、援助の場面に新しい見方が生まれることがあります。
※本投稿の事例は、実際の援助・研修場面から得た学びをもとに、個人や組織が特定されないよう内容を変更し、教育用に再構成しています。

◎ ウイン教育コンサルタンツ 対人援助の実際 TA202プラクティショナーコース

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