
援助の現場で起きる「どうしたらいい?」を、TAの視点から考えてみます。
🟢「そんなつもりで言ったわけじゃない」が、相手を傷つけることがある
先生から、こんな相談がありました。
ある日、生徒から、
「今回のテスト、難しかった」と言われました。
先生は、「ワークシート通りに出しているだけだ」と答えました。
すると、生徒は黙ってしまった。
先生は、「何か、もっと他の言い方があったのではないか」と気になったそうです。
そこで、二つの椅子を使った簡単なワークを提案しました。
一つは、生徒の椅子。もう一つは、先生の椅子。
まず、生徒の椅子に座ってもらいます。
「今回のテスト、難しかった」と言ってもらいました。
次に先生の椅子に移動し、
「ワークシート通りに出しているだけだ」と言ってもらいます。
そして、もう一度、生徒の椅子に戻ります。
「今の言葉を聞いて、どんな感じがしますか?」
すると先生は、しばらく考えてから、
「悲しいです。」とおっしゃいました。
「自分の気持ちをわかってもらえない悲しみを感じます。」
「これでは、生徒として話す気がなくなりますね。」
そして、「次からは、『そうか、難しかったか。どこが難しかった?』と、まず気持ちを受け止めて話を聴いてみます。」
と話されました。
🔵TAをこう使う
「もっと相手の気持ちを考えましょう」と説明することは簡単です。
でも、実際に相手の立場を体験すると、理解はまったく違ったものになります。
自分が言った言葉を、相手の立場から受け取ってみる。
その瞬間、「ああ、相手はこう感じていたのか」と実感することがあります。
説明されて理解することと、体験して気づくことは違います。
TAの実践では、こうした体験を通して、
人との関わり方を自分自身で発見していく ことができます。
相手を変える前に、一度、相手の椅子に座ってみる。
そこから見える世界があるかもしれません。
TAを知ると、援助の場面に新しい見方が生まれることがあります。
※本投稿の事例は、実際の援助・研修場面から得た学びをもとに、個人や組織が特定されないよう内容を変更し、教育用に再構成しています。
◎ ウイン教育コンサルタンツ 対人援助の実際 TA202プラクティショナーコース
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