
援助の現場で起きる「どうしたらいい?」を、TAの視点から考えてみます。
🟢クライエントが突然涙を流した。そのとき、援助者に何が起きる?
管理者の方から、こんな相談がありました。
1on1ミーティングを終えようとしたとき、社員の方が、突然涙をこぼしました。
管理者は驚きました。
「何が起きていますか?」と尋ねても、
社員は、「なぜ涙が出るのかわからないのです」と答えたそうです。
しかし、その言葉の奥には、
「もう、これ以上触れないで」という思いがあるようにも感じたといいます。
管理者自身も動揺しました。
そこで、「今、おっしゃった『動揺している』とは、どんな気持ちなのですか?」
と、管理者に自分自身のラケット感情にも目を向けてもらいました。
しばらく感じた後、管理者はこう話されました。
「わかりました。」
「私は犠牲者になっていました。」
「社員を何とか救おうとして救助者になり、拒絶されたように感じた瞬間、私は犠牲者になっていたのです。」
「私は否定的なACに入っていました。」「本物の感情は恐れです。」と気づかれました。
そこで、社員の涙だけを見るのではなく、
その場で二人の間に何が起きていたのか
を見ることができるようになりました。
そして、「今、ここで起きていることについて、二人で少し話してみませんか?」
という新しい関わり方を考えることができました。
🔵TAをこう使う
援助の場面では、予想していなかった出来事が起こります。
相手が突然泣く。怒る。黙る。拒絶する。
そんなとき、「相手に何が起きているのだろう?」と考えることは大切です。
しかし同時に、
「今、自分には何が起きているのだろう?」を見ることも大切です。
TAには、
• 自我状態
• ラケット感情
• ドラマの三角形
など、今ここで起きている関係を多面的に見る手がかりがあります。
わからない出来事が起きたとき、すぐに答えを出さなくてもいい。
まず、「ここで何が起きているのだろう?」と見る。
TAは、そのための視点を与えてくれます。
TAを知ると、援助の場面に新しい見方が生まれることがあります。
※本投稿の事例は、実際の援助・研修場面から得た学びをもとに、個人や組織が特定されないよう内容を変更し、教育用に再構成しています。
◎ ウイン教育コンサルタンツ 対人援助の実際 TA202プラクティショナーコース
#対人援助にTAをこう使う
#TA101
#交流分析
#心理援助
#ウイン教育コンサルタンツ