
援助の現場で起きる「どうしたらいい?」を、TAの視点から考えてみます。
🟢正しいことを言ったのに、なぜ関係が悪くなるのか?
マネージャーの方から、こんな相談がありました。
新人から、
「何でこんなにやらなきゃいけないの」
と愚痴をこぼされたそうです。
マネージャーは、
「仕事でしょ」と答えました。
「仕事なのだから、やるのは当たり前だと思うのです。
でも、その後、新人との関係が悪くなったようで気になっています。」
そこで、やりとりを一緒に見ていきました。
まず尋ねました。
「新人は、どの自我状態から、マネージャーのどの自我状態に働きかけていたと思いますか?」
マネージャーは、「CからNPです」と答えました。
では、「『仕事でしょ』という言葉は、どの自我状態から、相手のどの自我状態へ向かっていますか?」
しばらく考えてから、「CPからACです」とおっしゃいました。
そして、すぐに気づかれました。
「あっ、そうか。私はAで答えていると思い込んでいました。」
「でも、CPからACへ返していたのですね。」
さらに、
「新人はNPを求めていたのかもしれません。」
「まず、『大変だよね』と受け止めることもできたのですね。」
🔵TAをこう使う
私たちは、「正しいことを言ったか」を考えることがあります。
でも、人間関係では、
何を言ったかだけではなく、どこから、どこへ向かって言ったのか
も重要です。
相手はAから話しかけているのか。
CからNPを求めているのか。
自分はAで答えているのか。
それともCPからACへ返しているのか。
TAのやりとり分析を使うと、
なぜ、正しいことを言ったのに関係が悪くなったのか
が見えてくることがあります。
人間関係の問題は、「誰が悪いか」ではなく、
二人の間で、どんなやりとりが起きているのか
を見るところから変わり始めます。
TAを知ると、援助の場面に新しい見方が生まれることがあります。
※本投稿の事例は、実際の援助・研修場面から得た学びをもとに、個人や組織が特定されないよう内容を変更し、教育用に再構成しています。
◎ ウイン教育コンサルタンツ 対人援助の実際 TA202プラクティショナーコース
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