「あっ、わかった」
その瞬間、学びが「知識」から「自分のもの」に変わる。

先日、スーパービジョントレーニングを行いました。
今回は、参加者からのご要望をもとに、「ラケット感情」を改めて学ぶことにしました。
そして、知識を確認するだけではなく、実際のスーパービジョンを行い、その場面を一緒に振り返りました。
「ここはうまくいっていましたね」
「さらによくするなら、こんな方法もあったかもしれません」
そんな対話を重ねながら、スーパーバイザーとしての関わりを考えていきます。

その中で、私は一つの場面が気になりました。
スーパーバイジーの問題の核心に、まだ十分に触れられていない。
しかも、それは今回の学習テーマである「ラケット感情」に関わるものでした。
そこで、最後の振り返りで尋ねました。
「先ほど〇〇とおっしゃいましたが、そのとき、本当はどんな気持ちだったのでしょう?」

しばらく考えた後、「あっ、わかった」
そして、「それは……恐れです」
その瞬間でした。

ラケット感情と、その奥にある本物の感情が整理され、
さらに、「社員の反応を見て、途端にACになってしまったんです」
「ここで起こっていることについて、Adultで話したいと言えばいいんですね」
と、ご自身の体験と理論がつながっていきました。
そして、「これから自分はどうするのか」まで見えてきました。

スーパーバイジーにとっては、自分が抱えていた問題の核心が見えた。
スーパーバイザーにとっては、「何を見て、どのように問いかければよいのか」という、
スーパービジョンの実践的な学びになりました。

私は、この瞬間に「教育とは何だろう」と改めて考えました。
知識を伝えることだけが、教育ではない。
自分で気づき、自分で意味づけ、自分で次の一歩を決める。
そのプロセスこそが、人の成長につながるのではないか。

だから、ウイン教育コンサルタンツでは、「講師が教える研修」だけを目指していません。
参加者のご要望を伺い、何を、どのように学ぶのかを一緒に考える。
そして、
DO|まず、やってみる。
LOOK|何が起きたのか振り返る。
THINK|なぜそうなったのか考える。
CHANGE|次に何を変えるのか決める。
この体験学習のサイクルを大切にしています。
質問も、最後まで待つ必要はありません。
「今、わからない」「もう少し知りたい」「ここはどういう意味ですか?」
そんな瞬間に、いつでも尋ねていい。
なぜなら、安心して問い、対話できることそのものが、学びを深めるからです。
私たちが大切にしているのは、「たくさん教えること」ではありません。
「教える」だけでは、人は育たない。
人が自ら気づき、考え、変わっていく。
私たちは、そんな学びをつくりたい。学ぶ人自身の中に。
それが、私たちが考える「人が育つ教育」です。

◎ ウイン教育コンサルタンツ 国際TA協会認定TA101コース

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